
「地の塩、世の光として生きる」
2025年5月18日礼拝説教 寺島謙牧師
マタイによる福音書5章13~16節
「あなたがたは地の塩である」、「あなたがたは世の光である」と主イエスは弟子達に言われたが、これは私達キリスト者そして教会に対して語られた主の言葉でもある。キリスト者には、世において果たさなければならない重要な使命、働きがあるというのである。塩には塩によってしか為し得ない働きがあるように、福音はキリスト者を通して世の人々に宣べ伝えられていく。もし教会とキリスト者が福音という宝を失ってしまえば、教会もキリスト者もその存在価値は何も残らない。また世の光というのは、キリスト者としてこの世に生きる証しを示している。光とはこの世の全ての人間にとって生きる確かな希望であり命である。教会はそのような光によって世を明るく照らすのである。だが教会やキリスト者そのものが光なのではない。我々は弱さを抱え、破れを負った貧しい存在に過ぎない。しかし、その欠けた土の器の中に復活のキリストが生きて働いて下さる。このキリストという光、自らの生活、生き方を通して世に証しする、これが世の光として生きるキリスト者の歩みである。全ては、世の人々が天の父なる神を崇めるためである。
