平和聖日礼拝

 今日の礼拝は、平和聖日礼拝として守られました。今年は、太平洋戦争終戦からちょうど80年目にあたります。たくさんの尊い命が犠牲となり、今でもなおその深い傷跡に苦しめられ続ける方がたくさんいます。そんな戦争ですが、世界に目を向けると、未だにいろいろな地で繰り返し行われています。空爆やミサイル攻撃が行われ、罪もない人々が犠牲になっています。中には、未来を担っていかなければならない子どもの命までもが奪われているのです。人間が人間に向けて攻撃をする。その結果どんなことが起こるか、それは分かっているはずです。しかし、自分たちの正義を盾として、その愚かな行為は収まる気配がありません。

 説教では、「キリストはご自分のうちにおいて敵意という壁を取り壊し、十字架によって両者を一つの体として神と和解させ、十字架によって敵意を滅ぼされました」というパウロがエフェソの信徒にあてた手紙に書かれた言葉が取り上げられました。私たちは罪人であるために、自分の力で敵意という壁を取り壊すことはできません。人間同士なのに和解することができないのです。しかし、イエスキリストは、ご自身が十字架にかかることによって私たちに和解への道を開いてくださいました。一人一人の人間に神さまが与えてくださっている「命」は、どの国のどの人にとってもかけがえのないもの。一番大切にしなければならないものです。いかなる正義と呼ばれるものも、それを奪うことは赦されないはずです。神さまに喜んでいただける世界の在り方は「平和」でしかありません。その平和の実現に向けて、私たちは心を一つにして祈り続けていくこと、その大切さを再確認する礼拝となりました。