今年初めての礼拝でのお祈りの言葉

 新しい年を迎えました。いろいろな困難や課題のあった昨年の私たちの歩みを、神さまはいつも支え、導いてくださいました。しかし、私たちは、日々の生活に追われ、周りの人との人間関係に心を奪われ、自分の私利私欲に惑わされ、神さまからいただいている豊かな賜物をしっかりと感じ取ることができず、感謝や祈りを忘れがちな毎日であったことを心から悔います。どうか、神さまへ心から感謝し、希望をもって、自分に与えられた責任を果たしながら新しい年を歩んで行けますように、私たちを導き、お支えください。
 今年は、年の初めから、私たちの心に深い影を落とす出来事が続いています。元旦に能登半島を中心に発生した大きな地震によって、たくさんの尊い命が奪われ、今なお行方の分からない方が大勢おられます。いきなりの災害に命を奪われてしまった方々の苦しみや無念さを思うと、言葉を失うしかありません。ご冥福を祈ることしかできませんが、神さま、どうかお一人お一人が神さまのお守りの内にあることを信じます。また、被災地では、寒さの中、深い悲しみの中、たくさんの方が身を寄せ合って今の時を過ごしておられます。どうか神さま、それらの方々をどうかお守りください。生きていくための希望の光を見出すことができますように、心の傷をいやし、お慰めください。そして、現地で捜索や援助の働きをされている方々の働きや安全をどうかお守りください。私たちも自分にできることを真剣に祈り求め、その務めに取り組んでいくことができますようにお導きください。
 他にも、世界の各地で続く今もなお続く戦争、兵器の開発、地球環境の問題など、私たち人間の周りには、大きな課題が山積しています。しかし、そんな困難の中でも、後世の人たちに、豊かな環境や平和な世界をつなぎ渡していくことは、神さまのみ心であることを信じます。厳しい谷間を歩んでいる私たちに、み言葉をお与えください。希望と勇気をお与えください。支え合って課題を解決していこうとする愛の心をお与えください。心から祈り、願います。
 今朝、み言葉を取りつぐ寺島牧師に、そしてこの会堂に、どうか豊かな聖霊を降り注いください。神さまのみ心の深さや愛の確かさを、私たちに示してください。そして、神さまのみ心に適う生き方ができるものへと、一人一人の歩みを導いてください。
 願いながら今朝の礼拝に集うことのできないたくさんの教友のことを覚えます。それぞれ事情は異なりますが、神さまがその方とともにいて、今年も一人一人に必要な慰めと勇気と希望をお与えください。健康や生活が守られ、共に礼拝を集える日を備えていただけますことを心から信じます。(司会者の祈りより引用)