マタイによる福音書10章26~31節
今日の聖書の箇所に「恐れるな」が、3回、「恐れなさい」が1回書かれています。イエス様は群衆が「飼い主のない羊」のように打ちひしがれているのをご覧になり、深く憐れんでおられました。
そして、弟子たちに力を授け、12人の弟子を選んで、この世に送り出します。
イエス様は弟子たちに「この世の人々を恐れてはならない」「体は殺しても、魂を殺すことのできない者を恐れてはならない」と励まします。
恐れと不安の中にいる弟子たちにイエス様は「恐れてはならない」と励ますのです。
今日のみ言葉は、迫害の予告に続いている箇所です。
イエス様は「26節 人々を恐れてはならない。覆われているもので現わされないものはなく、隠されているもので知られずに済むものはないからである。
27節 わたしが暗闇であなたがたに言うことを、明るみで言いなさい。耳打ちされたことを、屋根の上で言い広めなさい」と言われます。
自分の信仰は、自分自身の強い心で全うできる、と思い違いをしていたペトロは、三度も「その人を知らない」と言ってしまいます。自分を信頼するのではなく、神さまを信頼するとき、私たちを聖霊が支えてくださいます。恐れから解き放たれます。
イエス様はさらに、「28飾 体は殺しても、魂を殺すことのできない者どもを恐れるな。むしろ、魂も体も地獄で滅ぼすことのできる方を恐れなさい」と言われます。
神さまは、罪人の魂も体も地獄で滅ぼすことのできる方です。わたしたちにとって本当に恐ろしいことは、罪を赦す権威を持つ方、神さまに見捨てられてしまうことです。
イエス様は続けて言われます。「29節 二羽の雀が1アサリオンで売られているではないか。だが、その一羽さえ、あなたがたの父のお許しがなければ、地に落ちることはない」
小さな雀であっても、神さまはその命を守ってくださっています。また、1羽の雀が地に落ちる(死を迎える)とき、神さまが支えてくださるのです。小さな命が死を迎えるとしても、神さまは離れること1なく、共にいてくださり、さらに復活へと導き、天に引き上古ヂてくださいます。
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イエス様はさらに 「父なる神さまは 30節 あなたがたの髪の毛までも一本残らず数えられでいる」と続けます。
自分の体のこと、自分でも気づかないような些細なことでも、父なる神さまはそれを見逃さず、関心を持ち、心にかけてくださっています。なぜなら、神さまは私たちを愛しておられるからです。
最後にイエス様は「31節 だから、恐れるな。あなたがたは、たくさんの雀よりもはるかにまさっている」と励ましてくださっています。
イエス様の励ましの声に支えられ、弟子たちは迫害に遭っても、聖霊の導きによって、神さまの証し人となって生きていきました。こうして福音は世界中に広がっていったのです。
神さまは、私たちの弱い部分もすべて知っていて、どんなときも私たちに寄り添い、助けの手を差し伸べてくださいます。何も恐れることはないのです。神さまをほめたたえながら、今週も新しい1歩を踏み出していきましょう。