先週に続いて、今日もエリアのお話です。
エリアは預言者で、神さまの言葉を人々に伝えた人でした。
エリアは困っていました。怒っていました。なぜかというと、イスラエルの人たちがバールという人間が作った像を拝んでいたからです。その頃、全く雨が降らず、畑には何も実りませんでした。
そこでエリアは決心しました。みんなが本当の神さまを信じるようになるために、バールを拝む人たちと対決することにしました。バールの預言者たちは450人もいました。預言者エリアは、たったひとりで、みんなの前で神さまにお祈りをして、捧げものを神さまの火で焼き尽くして、勝ちました。カラカラの地面に雨も降りました。預言者エリアはとても勇敢な人であったことが分かります。
イスラエルの人たちは。本当の神さまを知り、ひれ伏して「主こそ神です。」と叫びました。その様子を見ていた王様と女王様はカンカンになって起こりました。その王様と女王様はバールを拝んでいたからです。女王様は命令を出しました。「預言者エリアを捕まえなさい。殺してしまいなさい」と。
それを知ったエリアは。逃げ出しました。遠くの荒れ野まで逃げました。エリアは逃げて逃げて、疲れはててしまい、とうとう歩けなくなりました。木の陰に横になって眠ってしまいました。すると天使がそっとエリアを起こして、甘いパンと水をくれました。エリアは元気が出て、また歩き出しました。40日間も歩いて神さまの山ホレブに着きました。そこで不思議なことが起こります。
エリアが、洞窟を見つけて入り、閉じこもっていると、神さまの声が聞こえてきたのです。
「エリアよ。ここで何をしているのか。」
エリアは、答えました。
「神さま。私は一生懸命あなたに伝えてきました。でも、みんなあなたのことを信じません。私は独りぼっちです。そしてまた命を狙われています。もう充分です。」
疲れはてたエリアは神さまに命を取ってくれるように願います。すると神さまはエリアに
「そこを出て山の中で主の前に立ちなさい。」
とおっしゃいました。神さまはエリアに信仰の戦いがまだまだ続くと告げました。
神さまは、激しい風を吹かせ、地震を起こし、火を起こされましたが、その中に神さまはおられませんでした。けれども火の後、静かにささやく声が聞こえました。エリアは洞窟の入り口に立ちました。
神さまはまたエリアに
「ここで何をしているのか」
と聞かれます。
エリアは、
「自分は主なる神さまに仕えてきたのに、イスラエルの人々はイスラエルの預言者たちを滅ぼして、残ったのは自分ひとりだけ。その自分の命も狙われています。」
と訴えます。そんなエリアに神さまはこれからなすべきことを教えられました。
「バールを拝まない7000人の人々を残す」
と言われました。このように神さまの救いの御業は進んでいきます。
今日のお話の題は「エリア静かにささやく声」ですが、この「静かにささやく声」というのは、もちろん神さまの声です。
(神さまの声って聞いたことはありますか?)
神さまの声がいつも私たちにはっきり聞こえたらいいのですが・・・。
預言者エリア、この全力で主なる神さまに仕えた人にさえ、神さまは静かにささやく声で大切なことを告げられたのでした。
神さまが疲れ果てたエリアに静かに囁かれた事の意味。
それはエリアにとって、どんなにつらい出来事も、すべてのことは神さまの御業であって、エリアがたったひとりでバアルの預言者と戦い、勝てたことも、エリアの頑張りの結果ではなく、そこには神さまの導きが有ったということです。
私たちも毎日生活する中で、しんどいとき、辛いとき、悲しいとき、悩むときがあります。
自分の力で何とかしようと一生懸命になる時。一生懸命頑張っているのに、悩み事は解決しない時。エリアのように疲れ果てて、何もかも嫌になって、希望がまったくなくなってしまうことがあると思います。
そのような辛い想いで心がいっぱいになったとき、私たちを本当の意味で励まし、救ってくれるものは何でしょうか?
私たちはわかりやすく目にはっきり見えて、綺麗だったり、かっこよかったりするものに心を引かれるところがあると思います。楽しいことにばかり心を引かれることがあると思います。
確かに、目に見えてわかりやすく、楽しいことで一時気が紛れることもあるかもしれません。でも、それは本当の救いや希望にはつながりません。
いろいろな人の想いで、心の中が騒がしい時。神さま前に立つこと、祈ること、礼拝することを忘れてしまうかもしれません。でも、礼拝で神さまの前に立たされる時、静かに聖書の御言葉に聞こうとする時、神さまの囁きが、確かなお声が聞こえる時が与えられます。私たちが独りよがりな思いを捨てて、自分だけの思いから外に出た時、神さまは私たちに語りかけてくださり、確かな希望と力を与えてくださいます。
そしてその神さまのささやきは一度きりではありません。ひとりひとり、神さまに生かされている。命が続く中で、繰り返し繰り返し語りかけられているのです。だから、一週間の初めの朝に、こうして礼拝が備えられていて、私たちひとりひとりが呼び集められています。
つらく厳しい預言者としての働きに心折れかけたエリアを再び立ち上がらせた神さまの言葉。静かに語りかける神さまの声。その声が。私たちひとりひとりにも、毎週日曜日の礼拝の中で与えられます。
私たちを本当に励まして、支えてくださる神さまの声が聞こえるように、心を静めて、耳を傾けたいと思います。
祈ります。
神さま今朝もこうしてみ言葉の恵みをいただき、預言者エリアに神さまが静かにささやかれた出来事を通して、私たちにも神さまがいつも語りかけてくださっていることを教えられました。私たちが目に見えるものに惑わされるのではなく、毎週の礼拝を大切にして、神さまの御言葉に静かに聞くものでありたいと願います。すべてのことは神さまのみ業であって、私たちは神さまの導きの中に生かされていることを覚えさせてください。寒さが続く中、今週もひとりひとりの健康と生活を守り、導いてください。アーメン