今は、受難節。レントの時を歩んでいます。神さまが御子を十字架にかけたのは、私たちを愛しているから。
「神は愛です。」聖書にはっきりとそのことが示されています。神のされること、神の考えられていることはすべて愛なのです。「愛にとどまる人は神さまの内にとどまる。」そのように記されています。ここでいう「とどまる」という言葉は、「ブドウの木につながる。」の「つながる」と同じ意味があります。
神さまとわたしたちはつながり、神さまはいつもわたしたちと一緒にいてくださいます。神さまと私たちがつながることができるのは、神さまが先にわたしたちを愛してくださるから。しかも無条件に愛してくださいます。この愛には恐れはありません。私たち人間は、時に不安になり、心配をします。人を愛することが私たちにはできないからです。私たち人間にとっては、無条件に人を愛することは難しい。愛が返ってくることを求めてしまうなど、よくない感情に左右されてしまうのです。神さまの愛にとどまることができる人は、そのようなよくない思いから解き放たれ、周りの人を愛する人へと変えらていきます。
では、イエスさまの愛につながるためには、どうすればよいのでしょう。まず、毎週の礼拝に集い、聖書のみ言葉を正しく謙遜に聞くことが大切です。聖書には、「目に見える兄弟を愛することのできないものは、目に見えない神を愛することはできない。」と書かれています。これは厳しい言葉で、自分で努力をしなさいと受け取ってしまうかもしれません。しかし、努力してがんばることで、できることではありません。イエスさまにつながることで、家族や友達を愛する人に変えられていきます。そのように神さまは私たちを導いてくださいます。神さまの無条件の愛に倣って、周りを大切にしたい。しかし、よくない思いが心ににじんでくることがあります。失敗することだってあります。しかし、神さまはそんな自分を赦し、生かしてくださっていること。そのことをいつも覚えていたいと思います。