CSクリスマスメッセージ

 今日は教会学校のクリスマス礼拝です。子どもたち、それから大人の方々と一緒にクリスマスをお祝いできることをとても嬉しく思っています。クリスマスは、神さまが用意して下さったプレゼントをみんなで「ありがとうございます」と言って受け取る嬉しいときです。そのプレゼントとは、イエスさまです。イエスさまを神さまは私たちにくださると言われるのです。皆さんのような子どもたちばかりなく、兄さん、お姉さん、おじさんやおばさん、それからお年寄りの人たち、この世界に生きる全ての人々みんなに、私はあなたがたにイエスさまをプレゼントします。そう言われて用意して下さったのがクリスマスです。
 先ほど聖書を読んでもらいました。ここにはイエスさまが小さなあかちゃんのお姿でお生まれになったときのことが書いてありますが、イエスさまはどこでお生まれになったかというと、家畜小屋といって牛や馬、羊、鶏が飼われている所ですね。その家畜小屋でイエスさまはお生まれになったのです。今日の聖書の一番最後に「宿屋には彼らの泊まる場所がなかったからである」とあります。その頃、世界を支配していたローマという.大変に大きな国の皇帝アウグストウスから人口登録しなさいという命令が出されたので、ヨセフさんは故郷のべツレヘムにお腹の大きなマリアさんを連れて帰っていたのです。ところがべツレヘムにも世界中から大勢の人々が帰っていたので、ヨセフさんとマリアさんが泊まる宿屋はなかったのです。その家畜小屋でイエスさまはお生まれになったのです。赤ちゃんのイエスさまが馬や牛に踏まれたら大変ですから、マリアさんは飼い葉桶といって、牛や馬が食べる餌を入れる器にイエスさまを寝かせたのです。
 何故神さまの独り子であるイエスさまが暗い薄汚い家畜小屋の飼い葉桶の中にお生まれになったのでしょうか。それは暗く汚れた闇夜の世界に生きる私たち人間を神さまは救うためでありました。イエスさまがお生まれになったときも世界はとても暗かったのです。今も世の中は明るくないですね。暗いニュースが次から次へと届いています。戦争が続いています。異常気象で世界中に災害が起きています。恐ろしい事件や事故が起きています。そして私たちの生活も明るくないですね。どうしてもっと明るくならないのだろうか。どうして人間の生活は暗いのだろうか。皆そう思いながら生きています。色々な原因や理由があると思います。でも何故世の中が暗いのか、何故明るくならないのか。その一番の原因を神さまは知っておられたのです。それは私たち人間が神さまのことを忘れ、神さまから離れ、神さまに従って生きるのではなくて皆、自分勝手に生きているので世の中も私達の生活も明るくならない、いつまでも暗いままだというのです。
 でも神さまは御自分が造られたこの世界が暗いままではいけない。人間が希望と喜びを持って明るく生きるようにするために、神さまはクリスマスにイエスさまをお与えになったのです。イエスさまはすべての人を、神さまの元に導いて、そして神さまを信じて生きることが世の中を本当に明るくすることを知らせるために、、私たちと等しい人間の姿になっでお生まれになられたのです。
 皆さん、これから人生を歩んでいくとき、必ず苦しいことや悲しいこと、もうどうすればいいか悩んだり迷ったりすることがあります。病気になることもあるでしょう。でも是非その時、クリスマスを思い出してもらいたいのです。神さまはクリスマスにイエスさまをくださった。大切な大切なイエスさまを神さまはあなたにプレゼントします。だからわたしがあなたと共にいることを忘れないで欲しいとそう約束しておられるのです。一晩中羊の群れの番をしていた羊飼いさんたちに、天使は「今日、あなたがたのために救い主がお生まれになった」そう告げました。今日、イエスさまが私たちのためにお生まれになられました。神さまは私たちに最も大切なイエスさまをプレゼントして下さいました。そのイエスさまを私たちも、「神さまありがとうございます」と言って自分の中にイエスさまをお迎えしたいと思います。