神に献げなさい

「ローマの信徒への手紙」は、前半と後半に分かれます。11章までが前半で、そこには、救いについて説明されており、12章以降の後半では、救われた私たちがどのように生きていけばよいかということが書かれています。

 12章の始めには、「自分の体を聖なるいけにえとして献げなさい」と書かれ、神さまを信じるキリスト者として献身をすることを勧めています。これは、神さまからの恵みへの応答という意味があります。そして、「この世に倣ってはいけません。何が神の御心であるか、何がよいことで、神に喜ばれ、完全なことであるかをまきまえるようになりなさい。」と書かれています。神さまは、私たち一人一人に使命を与えてくださっています。わたしたちは、神さまの御心を問い求めながら、神さまが私たちに命じていることは何なのか、問いながら歩んでいくことの大切さが言われています。自分の喜びではありません。神さまに喜んでいただくことを大切にすることは、周りの人の喜びにつながり、それが神さまに喜んでいただけることとなるのです。

 先週の伝道集会で、牧師先生から、子どもの生まれるいきさつには、神さまが関わっておられる。どんな生まれ方をしたとしても、どんな育ち方をしても、人は神さまに必ず愛されていますという話を伺いました。また、先日には、教会の会員のYさんが天に召されました。姉妹は、とても料理がお得意で、手作りこんにゃくや柚子大根、よもぎもちなどをたくさん献品してくださいました。ある日、CSに通っていた子どもの一家が転勤で引っ越される際に、その子の好きだったよもぎもちを作って届けてくださいました。お礼を言うと、「全然ですよ。」と笑って答えてくださいました。CSの説教の奉仕も引き受けてくださり、いつも落ち着いた優しい語りの口調は忘れることができません。Yさんの信仰の歩みを通して、改めて教えられました。神さまはどんな時も私たちを愛し、用いてくださっているのです。神さまは恵みを必ずくださいます。神さまからいただいた賜物を見付けだし、自らを感謝して献げることのできる者でありたいと思います。