今日からは、「使徒信条」について学んでいきます。使徒信条は、教会が何を信じているかということを表しています。大人の説教の前で必ず祈られているものなのです。
今日は、一番最初の「全能の父なる神を信ず」というところを学びます。これは、「天地の造り主である神さまは、何でもおできになる方であることを信じます。」ということです。今日の聖書の個所では、「求めなさい。探しなさい。門をたたきなさい。」という有名な聖句がとり上げられています。しかし、私たちがお祈りしたことが全てそのままそっくり与えられるということではありません。私たちにとって、最もよいものを与えてくださるということなのです。神さまは、私たちの祈りに耳を傾けられ、神さまの御心に従った答えを与えてくださいます。
バークレーという学者が、こんなことを言いました。「神さまが私たちの祈りをそのまますべて叶えてくださるなら、最悪になることが多いだろう。我々は、自分を滅ぼすものを求めることがあるからである。」
祈りは、根気よく続けてあきらめずに祈り続けることが大切です。私たちは悪いものでありますが、自分の子どもにはよいものを与えます。同じように、神さまは、私たちによいものを与えてくださるに違いありません。知恵をもって愛をもって私たちの祈りに応えてくださいます。だから私たちは、落胆せずに繰り返し祈り続けることが大切です。そしてその祈りを通して、神さまは私たちの祈りが正しいのかどうか、祈りの態度が誠実であるかどうかを確かめられています。
神さまの御心が分かるまでには、とても長い時間がかかります。しかし、神さまの導きを信じて歩み続けるならば、自分にとって一番ふさわしい道が与えられます。それは、長い年月を振り返ってみなければ分からないものです。私たちには、だれにも道に迷う時、不安になる時があります。しかし、全能の神さまの導きを信じて、全てを委ねて生きていけば、神さまは、私たちにとって一番良いものを与えてくださいます。そのことを信じて歩んでいきたいと思います。