(9月29日)主イエス、湖の上を歩く

 今日の聖書の箇所では、イエスさまが湖の上を歩くという信じ難い出来事が起こります。本当にそんなことが起こるのでしょうか?そして、ここで聖書は何を言おうとしているのでしょうか。今回はそのことについてお話します。

夜が明ける頃に。イエスさまは水の上を歩いて、ペトロ達弟子の乗る船まで歩いてこられました。それを見たペトロ達は、「幽霊だ。」と言ってひどく恐れました。私たちは弟子達と同じように信仰が弱いので神さまのことをすぐに忘れてしまいます。神さまのことを信じる代わりに、信仰の弱い自分、自分の弱さを信じてしまうのです。つまり、逆風が吹くと、自分の人生はもうだめだと感じてしまう弱い存在なのです。

パウロは、イエスさまが幽霊ではないことを確信するために、イエスさまにお願いをして、自分も湖の上を歩かせてもらいました。しかし、強い風のためにおぼれそうになりました。その時にイエスさまに手を差し出していただき、助けられたのです。イエスさまは、「わたしだ。恐れることはない。」とおっしゃいました。そして。「信仰の薄いものよ、なぜ疑ったのか。」と言われました。イエスさまとペトロの二人が船に乗り込むと。なんと風は静まったのです。船の中にいた人たちは「本当にあなたは神の子です。」と言って、イエスさまを拝んだと聖書に書かれています。

私たちは、イエスさまのことを疑ってしまいがちな弱さを抱えています。しかし、神さまは、「わたしの名前は、『わたしはある。』というものだ。」と出エジプト記では、記されています。また、ダニエル書では、炉の中に投げ込まれた信仰深い三名の者の髪の毛一つ焼け焦がさないという奇蹟を演じられました。私たちは、彼らの信仰を見習いたいと思います。私たちは、下を向く必要はないのです。たとえ、逆風が吹いても、しっかりと神さまを信じて生きていきたいと思います。