11月2日

父のもとに行くただ一つの道」
 寺島謙牧師
 ヨハネによる福音書 14章1~7節 

 本日は、「聖徒の日」の礼拝である。聖徒とは、イエス・キリストによって罪を赦されその汚れより清められ、父なる神さまの子とされた人々のことである。その多くが既に地上の生涯を終えて天に召されている。だが天にある者達もなお地上で生活する者達が「聖徒」と呼ばれ共に礼拝を捧げている場所こそ、教会である。人は塵から造られた存在である故に、肉体は少しずつ病み衰え、必ず死んで再び塵に帰っていく。しかし、人間を塵から造り、御自分に象られて創造されたのは天の父なる神である。そして神が命の息を吹き入れて下さって、我々は生きる者となった。故に、我々は死んで塵に帰ってお終いなのではない。天におられる父なる神の御もとに帰る救いの道が一人一人に備えられている。だが罪故に我々は父なる神に生かされていることも、天に至る救いの道が備えられていることも見失い、地上を空しい思いでさまよい、命を失おうとしていた。だが神は独り子であるイエス・キリストを救い主として世にお与えになり、十字架の死と復活によって天の国に至る道を開かれた。主イエスこそ、真の父である神の御元に導く救い主である。