2024年3月17日

説教題 「神に至る救いの道」寺島謙牧師

ヨハネによる福音書14章1~14節

 

 主イエスは、「わたしは道であり、真理であり、命である」と弟子達に話された。これは、イエス・キリストがどういうお方であるかを表している言葉である。真理とは何か、そして真の命とは何であるか、つまり人間にとって本当の救いとは何か、救われるとはどういうことなのか、その救いに至る唯一の道を私達に示すことが出来ると主は言われる。そして、「わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことができない」と教えられた。人間は、天地の造り主である父なる神によって創造され、命を与えられ生かされている。その神の元に立ち帰り、神の御支配の中に生きるようになることこそ、人間を真実に生かす救いである。神に背き、敵対し神を喪失していたところに人間の罪があり、絶望と死が起こった。だが神は、その独り子を世にお与えになって全ての人間を罪と死から救うことを決意された。その独り子こそ、人となられたイエス・キリストに他ならない。主は罪無きお方であられたが、人間の罪を御自分の身に引き受けられて、十字架の上で死を持って償って下さった。主の十字架によって人間は贖われ、父なる神の御元に至る救いの道が開かれた。キリストを学ぶことは、天の父なる神を知る唯一の救いの道である。