「ルツ、ダビデの曾祖母」
ルツ記 1章16~19節
今日は、キリスト者に愛されているルツさんのお話です。ルツは、ダビデの曾祖母(ひいおばあちゃん)にあたります。おばあちゃんのことは覚えていますが、ひいおばあちゃんの記憶というのは、あまりないですね。今日のお話にもう一つ題を付けるとすると、わたしは「ルツの献身」と付けたいと思います。ルツの義理のお母さんの名前はナオミさんといいました。ルツさんは、異邦人でありながら、私たちキリスト者の手本のような人物でした。彼女には、いつも二つの道が用意されていましたが、彼女は、決まって困難な方の道を選んだ人でした。ルツの義理のお母さんのナオミさんには、ご主人と二人の息子さんがいました。ところが、ご主人が亡くなっただけでなく、二人の息子さんまで亡くなってしまったのです。こうして女性3人だけが残されてしまったのです。ナオミさんは深く悲しみ、「どうして私はこんな目に・・・」と嘆いて、ベツレヘムに帰ろうとしました。その時、二人の義理の娘さんに、「あなたたちは、ここに残りなさい。」と言いました。一人の娘オルパさんは、泣きながらもナオミさんとお別れし、その地にとどまりました。しかし、もう一人の娘ルツさんは、「あなたを見捨てるなどと言わないでください。」「あなたの神は私の神」「あなたの亡くなるところでわたしも亡くなりたいです。」と言って、ルツとともに行動を共にしました。ベツレヘムに帰りはしましたが、二人の女性だけでは生きていくことができません。ルツは、ボアズの畑に行き、落穂ひろいを一身にしました。その姿を見て、畑の持ち主のボアズさんは感心し、二人は結婚したのでした。ルツさんは、どんなに希望がなくても逃げない人でした。ナオミさんについていこうと決心した時に、神さまはルツさんのことを喜んでくださったと思います。ボアズさんは、待っていてくれました。この話は、自分がどこに身を置くべきかと迷った時に考えさせられるお話です。苦しい時にこそ、あなたが一番喜ばれる道を選べるようになりたいです。