10月26日

祈りにおいて最も大切なこと」
 寺島謙牧師
 ルカによる福音書 11章5~13節 

主イエスが祈りを終えられた後、一人の弟子に教えられたのが「主の祈り」であった。そして祈りにおいて最も大切なことを伝えるために、誓えを話された。それが真夜中に友の家の扉を叩いて、「パンを三つ貸してください」と頼み続けた人の誓え話しであった。この人は急に訪ねてきた旅行中の友をもてなしたいと考えたのだが、家には何も無かったので、別の友人にこのように頼んだのであった。頼まれたこの友人は真夜中で既に就寝中であったので応じようとはしなかった。だが主は、「しつように頼めば、起きて来て必要なものは何でも与えるであろう」(9節)と言われた。主はこの誓えを通して私達に、「祈り続けよ」と命じておられる。そうすれば必ず与えられるというのである。祈りは自分との戦いであると言った人がいる。祈ることに躊躇したり諦めたりする。また祈れないと言って祈ることそのものを止めてしまう。だが祈ることの出来ない罪深い私達に主が教えられたのが「主の祈り」であった。この祈りを祈り続ける中で、私達はその折りを聞いて下さる神との間に生きた交わりを与えられ、神の命に生きる者とされる。それを実現するのが聖霊である。