「あなたがたのために救い主がお生まれになった」
寺島謙牧師
ルカによる福音書 2章8~21節
イエス・キリスト誕生の知らせを最初に聞いたのは、夜通し羊の群れの番をしていた羊飼い達であった。聖書には、「主の天使が近づき、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた」とある。聖書はクリスマスを最初に知った人間は非常に恐れたことを伝えている。一体何に恐れたかというと、「主の栄光が照らした」からである。主の栄光とは、世界を創造した主なる神の臨在を示している。神などいるものかと高をくくり、自分勝手に傲慢に生きることしか出来ない、従って本当の望みを見出せないままに生きる他なかった罪の人間に対して、神は自ら近づいて来られ御自身を顕された。それ故に人間は非常に恐れ覚えざるを得なかったのである。だが天使は、羊飼い達に「恐れるな」と告げた。罪故に神の怒りと裁きを免れない人間を、神は赦して御自分のものとして取り戻されることを決意された。この救いの出来事こそ、クリスマスである。そして、乳飲み子の姿で飼い葉桶にお生まれになったイエスこそ、神の救いのしるしである。乳飲み子はやがて成長し、人間の罪を背負って十字架の上で死を遂げる。この犠牲によって人間の罪が赦され、全ての者が神に贖われたのである。
