「ダビデ、イスラエルの王さま」
サムエル記下 5章1~5節
先週に続いて、今日もダビデさんについて学びます。先週の話では、小さな羊飼いの少年ダビデさんが、3メートルはある大きくて強いゴリアトと戦い、神さまの力を信じて戦ったダビデさんがゴリアトを倒しました。今日の聖書には、そんなダビデさんが大人になってイスラエルの王さまになったことが書かれています。ダビデさんはどのようにして王さまにまでなったのでしょうか。ダビデさんがどんな人であったのか、今日改めて皆さんと学びます。
イスラエルの最初の王さまはサウルという人でした。サウル王はゴリアトを倒したダビデさんの力に驚いて、ダビデさんのことを大切な人として認めていましたが、ダビデがゴリアトを倒したそのすぐ後から、サウル王はダビデに対して敵意を持ち始めるようになります。ダビデさんは兵士としてサウル王に仕えていました。ダビデさんは戦いに行くたびに勝って帰ってきていました。何度も何度も勝ちました。そんな強いダビデさんを、サウル王は兵士の長に任命しました。また、サウル王の娘のミカルがダビデさんを愛していることを知って、サウル王はダビデさんとミカルを結婚させました。あるとき、ダビデさんが戦いから帰ってくると、迎えに出た町中の女性たちが太鼓や琴を引きながら「サウルは千を打ち、ダビデは万を討った」と歌いました。サウル王よりもダビデさんの方がたくさんの敵を倒した。ダビデさんの方が強いって歌ったのです。その歌を聞いたサウル王はどんな気持ちになったでしょう。サウル王はダビデさんを妬ましく思いました。そして。サウル王は、いつか王位までダビデさんに取られてしまうのではないかと思い込むようになります。
ダビデさんがどんどん活躍し、人々から讃えられる度に、サウル王のダビデさんに対する憎しみの思いはどんどん膨れ上がって行きました。そのうちサウル王は、なんとダビデさんに何度も槍を投げて、ダビデさんを殺そうとするようになったのです。ついにサウル王は、息子のヨナタンと兵士全員に、ダビデさんを殺すように命じます。けれども、この息子のヨナタンは、ダビデさんのことが大好きでした。ヨナタンとダビデさんは、親友だったのです。聖書にも「ヨナタンの魂は、ダビデの魂に結びつき、ヨナタンは自分自身のようにダビデを愛した」と書かれているほどでした。ヨナタンはダビデさんを守ろうと、お父さんのサウル王とダビデさんの間に入って、サウル王を説得し、ダビデさんを守りました。けれども、その後もまた、サウル王が、竪琴を奏でているダビデさんを槍で突き刺そうとする事件が起きます。そこでダビデさんと結婚していたサウル王の娘ミカルは、ダビデさんを窓から吊り降ろして、密かにダビデさんをサウル王のもとから逃げられるように手伝ったのでした。
こうしてダビデさんはサウル王から逃げ続けなければならなくなりました。ダビデさんはサウル王をやっつけようと思えばできるぐらい強い人でしたが、そうはしませんでした。サウル王だって神さまからたてられた王さま。その王さまを倒したりしてはいけないとダビデさんは思っていたのです。ダビデさんは安全な場所を求めて、敵のペリシテ人の王のもとまで逃げました。こうして逃げる時にも、600人もの兵士がダビデさんに従っていったそうです。けれども、敵のペリシテ軍はダビデが一緒に居ることを望まなくて、ダビデを帰らせてイスラエルを攻めました。この戦いでサウル王と息子のヨナタンは戦死してしまいます。サウル王と息子ヨナタンの戦死を知らされたダビデさんは心から悲しんだのでした。ダビデさんを憎み殺そうとまでしたサウル王の死をダビデさんは。心から悲しんだのです。サウル王の死後、王さまを失ったイスラエルの全部族の人々がダビデさんを訪ね、ダビデさんを自分たちの王とすることを神さまに誓いました。こうしてダビデさんは、長い間サウル王から逃げ続ける生活に耐えて、ついにイスラエルの二代目の王さまとなりました。ダビデさんは40年間もの間、イスラエルを穏やかに治めたそうです。神さまの力を信じてゴリアトを倒したダビデさんがサウル王からどんなに妬まれ、憎まれてもサウル王のことを恨んだりせずに、サウル王のもとで戦い続けたダビデさん。神さまによって立てられたのだからと、サウル王に仕返しをしませんでした。サウル王の元から逃げる時、家族や友達から離れて逃げ続けなければならない。いつ国に帰れるかもわからない。とても大変な生活の中でも神さまを信じること、どんな時にも神さまに守られていることをダビデさんは決して忘れませんでした。神さまによって選ばれたダビデさんでしたが、その人生は良いことばかりではありませんでした。けれども、苦しい時も、ダビデさんは神さまの導きを信じて歩みました。私たちもダビデさんに倣って、どんな時も神さまの導きを信じて歩みたいと思います。
祈ります。今朝はダビデさんの物語を通して神さまのご計画と導きについて学びました。ダビデさん倣って、私たちも悲しい時や辛い時も、神さまの導きを信じて、希望を見失わずに歩む者としてください。自分の思いに囚われず、神さまのみ心に謙遜に聞き従うものとしてください。アーメン。