7月14日

み言葉のそそぎ 説教題「神に導かれる歩み」 

使徒言行録27章27~44節 寺島謙牧師

「元気を出しなさい」というパウロの言葉に勇気づけられた人々であったが、船は依然として漂流を続けアドリア海上にあった。その14日目の真夜中のことである。船員達は船が陸地に近づいていることを感じたので水の深さを調べると水深は20オルギイアであった。もう少し進んで調べると水深はさらに浅くなった。それで座礁しないように錯を降ろして夜明けを待った。その間に船員達が小舟で脱出しようとしたが、パウロがいち早く気付いて阻止させた。パウロは「一人として命を失う者はいない」という神の約束を信じていたのである。夜が明けるとパウロは、人々に全員が生き延びるためには、食事を取ることが必要であることを話し食事を勧めた。276人が乗船していたが、パウロが感謝の祈りを捧げて裂いて手渡したパンを全員が食べた。朝になり、砂浜のある入江を見つけたので、船を入れることにした。だが船は深みに挟まれた浅瀬にぶつかり座礁し船尾が激しい波で壊れだした。だが全員が無事に上陸することが出来た。それはキリストが彼らと共におられたからである。そしてパウロを通して、恐れ惑い望みを喪失していた人々に語りかけ、慰め励まし、生きる希望を与えて共に歩まれたからである。