人間の創造と祝福

 先週から創世記を学んでいます。神さまは天と地のすべてのものをお造りになりました。初めに神さまは混沌と闇の中に「光あれ」と言われて光を造られ、次に水を、そして星、植物、魚を順序良く造られました。すべてを整え、六日目にさまざまな生き物、家畜、地を這うもの、地の獣を造られました。家畜は身近な牛や豚、羊、地を這うものはへび、獣はトラやライオンのような動物です。そして最後に人間をお造りになりました。

 神さまはご自分に似たものとして、神さまの似姿にかたどってお造りになったと聖書に書いてあります。神さまのお身体の形通りに造られたという意味ではありません。神さまのお姿が人間のようなものなのかと考える必要はないのです。姿、形のことではありません。神さまがお造りになったすべてのものを愛されているように、私たちも神さまを愛し、他のものを愛することができるように造ってくださったのだという意味なのです。人間はこうして他の生き物や動物と違って特別に造られました。そして神さまは
「海の魚、空の鳥、家畜、地の獣、地を這うすべてを支配させよう」
と言われました。私たち人間にこれらすべてのものを管理する大切なお仕事を任せられ、管理することができる能力を備えてくださったのです。言葉は人間しか話せません。人間は言葉を用いてお互いを知ることができます。また与えられた知恵によって物事を考え道具を作ったり火を使ったり、科学や医学、芸術などを発展させることができます。そして私たち人間は何といっても神さまに礼拝を捧げる、ここが他の動物たちとは違います。
 神さまは人間をひとりだけ造られたのではありません。男と女と造られました。違う存在の人同士が力を合わせ、この世界と造られたすべての生き物を正しく治めていくことができるように、その使命が果たされ、この世界が続いて行くように造られたのです。

 神さまはこの世界と人間とをご覧になって「きわめてよかった」とおっしゃいました。私たちも同じです。ひとりひとり自分勝手に生まれてきたわけではありません。神さまが私たちのいのちを造って生かしてくださり、ひとりひとりご覧になって「きわめてよいものだよ、最高傑作だよ」と言ってくださっているのです。わたしたちひとりひとり神さまの愛と祝福の中に生かされているのです。神さまがそのように造ってくださったわたしたち、神さまに愛されているわたしたちなのだから、自分自身のいのちも大事に、そして人間同士、お友だち同士お互いに大事にしていけるとよいですね。そのように神さまは願われていることを忘れないようにしたいですね、神さまはできるようにわたしたちを造ってくださっているのですから。