聖霊の光が照らすと、聖書のみ言葉の意味が分かる。神さまにお任せして、今日のお話をさせていただきますと前置きされて、今日の説教者はお話を始めました。
主イエスがエルサレムに向けて出発しようとしていた時、ある人(青年)が、イエスさまのもとに、走り寄ってきました。その行動から、その青年には、自分はきっとイエスさまに喜んでもらえる人物であるという自信があったように思われます。実はその青年は、たくさんの資産を持つお金持ちだったのです。そして、イエスさまに「永遠の命を受け継ぐには、何をすればよいでしょうか。」と尋ねました。彼は、たくさんの財産の上に、永遠の命をも受け継ぐことを願ったのでした。
それに対して、イエスさまは、「持っている物を売り払い、貧しい人々に施しなさい。」と言われたのです。青年にとっては、その言葉は思ってもいない言葉でした。ですから、来た時とは全く逆の姿となり、悲しみながらしょんぼりと帰っていったということです。
ところで、イエスさまは、後に人間の罪のために、十字架にかかられましたが、実はその青年のためにも十字架にかかられたのです。その青年は、きっと悔い改めたのではないかと思っています。私自身も、教会に通うようになるまでは、自分は正しい人間だと思い込んでいました。しかし、初めて通った教会の牧師先生の説教を聞いて、その自信は打ち砕かれました。そして今28年が経ちました。今日の説教者の先生は、そのようにお語りになり、今日のお話を終えられました。