ヨルダン川で洗礼を受けられた後、イエスさまは、ガリラヤのナザレの町に退かれました。そして、しばらくしてナザレを離れ、今度は、ガリラヤ湖湖畔の町カファルナウムに移り、伝道を始められました。それは、イザヤの予言が実現する出来事でもありました。
「ゼブルンの地とナフタリの地、湖沿いの道、ヨルダン川のかなたの地、異邦人のガリラヤ、暗闇に住む民は大きな光を見、死の陰の地に住む者に光が差し込んだ」そのようにイザヤ書には預言がされていましたが、イエスさまは、ガリラヤに来て、「悔い改めよ。天の国は近づいた。」と言って、宣べ伝え始められたのです。ガリラヤというのは、異邦人の地でした。後にイエスさまの弟子となったナタナエルは、イエスさまについてピリポから初めて知らされたとき、「ナザレから何の良いものが出るだろう。」とピリポに言っています。それほどに、ナザレやガリラヤという地は、認められていない地であったのです。そのガリラヤにイエスさまは行って伝道を始められました。そして、私たちのところ、日本も異邦人の地の一つです。異邦人の地と呼ばれるところにやってきてくださったということ、そこで伝道を始められたという恵みに、私たちも感謝をしたいと思います。