今日のお話の主題「キリストは永遠にかわらない」は、大きすぎる主題で、何を伝えたらよいのかわかりにくいのですが、今までの自分の人生を振り返ってみた時は、裏切られたことや裏切ったことが何度かあったことを思い出します。裏切られた思い出はいつまでも心に残っているのですが、自分が裏切ったことは意外にもあまり覚えていません。しかし、今日の主題から考えた時、「かわらないもの」というのは、私たちには何もないように思います。
マタイ伝にペトロの話が出てきます。ペトロは、イエスさまから「今夜、みんな躓く」と弟子たちの離反を予告されたとき、「私は決して躓きません。あなたを知らないとは絶対に言いません。」と言い切りました。しかし、ペトロはイエスさまが捕らえられた後に、イエスさまの仲間だろうと問われた時、「そんな人は知らない。」と誓って言ってしまいました。「あなたは、鶏が3度鳴く前に、わたしのことを3度知らないというだろう。」というイエスさまの予告通りになってしまったペテロは、その後、激しく泣いたのでした。
わたしたちは、ちょっと事件が起こると、ペテロと同じように、「イエスさまのことは知らない。」と言ってしまう弱い人間です。私たちは、裏切ってしまう存在なのです。しかし、イエスさまだけは、決して私たちを裏切ることはありません。わたしたち一人一人を御使いを通して守ってくださるのです。人生の内にはいろいろなことが起こります。私も事故で命を落としそうになったことがあります。しかし、一瞬の危機の際、御使いが私を抱きかかえ、危機から救ってくださった。そんな経験があります。神さまが私たちを守ってくださる。キリストは永遠にかわらない。そのことを深く信じて、これからも歩んでいきたいと思います。