ルカによる福音書1章26~38節
アドベント2週目を迎えました。今日読んだ聖書の箇所の冒頭に「6か月目に」とありますが、これは、ザカリアの妻であるエリザベトが身ごもって6か月という意味になります。そんな時に、天使ガブリエルが遣わされました。遣わされたのは、マリアのもとです。マリアがどんな人物であったのかということは、聖書には書かれていません。そこで、家族やマリアが歩んできた人生を想像しながら読んでみました。
私の所属しているギデオンに、あるお医者さんがおられました。その方の話が心に残っています。その方は、5歳のころに地元の北条に自動販売機が置かれたときの思い出を話してくださいましあ。5銭を入れるとキャラメルが出てきたのだそうです。近所の子どもたちはみな驚いたそうですが、その方が、お金そっくりの銅貨を入れると、何とキャラメルが出てきたのだそうです。家に帰ってお母さんに知らせると、おかあさんは、お祈りをして、「この子の罪をお許しください。キャラメルはすぐに返しに行きます。」と言われ、駄菓子屋さんに返しに行ったということです。その時、その人は、悔い改めてクリスチャンになったと思いますと語られました。その方は、高知の山奥へ行き、医者となられました。食べ物にも不自由されたそうですが、わたしは、マリアの家族にもそのような母がいたのかもしれない。そして、そのお母さんの祈りをマリアはいつも聞いていたのではないかと思いました。「お言葉どおり、この身になりますように。」とマリアは驚きの知らせを受け入れました。マリアはそのような受け答えができる信仰者であったのでしょう。
わたしたちは、マリアのような若い子どもたちに、信仰を受け継いでもらえるような父・母のような存在でありたいと願います。そして、時が満ちた時、天使によって役目を伝えていただき、マリアのように信仰を告白して、神さまに仕えていける者でありたいと思います。