説教題 「キリストと教会」寺島謙牧師
エフェソの信徒への手紙5章21~33節
教会創立74周年を迎えた。本日は、「キリストと教会」という説教題を掲げたが、キリストと教会がどのような関係であるかを改めて考えてみたい。使徒パウロは、エフェソの信徒への手紙において教会について語っているが、キリストと教会について、夫婦の関係を通して教える。その鍵となる言葉が21飾の「キリストに対する畏れをもって、互いに仕え合いなさい」である。仕えるとは、下に立つという意味である。「自分の権利と意志を捨てる」ことであり愛を持って相手のために生きることである。妻はそのように自分の夫に仕える。そしてキリストが教会の頭として御自分の命を捨てて教会を贖われ御自分の体とされたように、夫は妻を自分の体のように愛して仕えるのである。ここに神が、「人は父と母を離れてその妻と結ばれ、二人は-体となる」と約束された祝福に満ちた関係が実現する。教会は、神がその独り子を十字架にその命を犠牲とされて贖い取られた聖なる場所である。この教会に神は全ての者を招いて、罪の赦しを与え、互いに愛を持って仕えて生きる新しい命をお与えになられるのである。