説教題 「主は来たりたもう」寺島謙牧師
フィリピの信徒への手紙3章17~4章1節
「わたしたちの本国は天にあります。そこから主イエス・キリストが救い主として来られるのを、わたしたちは待っています」。我々の本国は「天」にある。そして、その天を目指して我々は今この時を歩んでいる。天とは、世界を造られた天の父なる神が支配する所である。そしてその神の右にイエス・キリストが座しておられる。つまり地上の生活を送る我々はキリストによって神と固く結び合わされている。これが天に本国があるという意味である。その天を目指して、今しばらく地上での歩みを進めて行かねばならない我々を支えるもの、それはキリストの十字架の恵みに他ならない。主の十字架には、父なる神がその独り子であるイエス・キリストをお与えになられたほどに私達罪人を赦し贖うことを決意された、その愛がはっきりと表されている。その十字架こそ、我々が本国である天に帰ることを許されている確かな保証である。遥か彼方にある天に向かう我々の旅はなお続く。だが終わりの日に主イエスが、信じる者達を本国である天に導き入れられるために、天より再びこの地上に来て下さる。この約束を待ち望みつつ、今日という日を主の十字架に支えられて歩んで参りたい。