不安の中で

 今年七月に兄と姉が、新型コロナウイルスワクチンを接種することが決まった頃のことです。連日報道されているワクチン副反応を心配しましたが、兄と姉は、接種した腕が痛む程度で済み、ほっと胸をなでおろしました。そして、神さまに感謝の祈りを捧げました。
 八月に入って、私のワクチン接種日が決まりました。兄姉は大丈夫だったにもかかわらず、自分のこととなると、心の底から強い不安が湧きあがってきました。猫を置いて死ぬわけにはいかない。
そんな不安の中、改訂こどもさんびか一一四番の「大きな手が、あたたかい手が、きょうもわたしを支えてくださる」が聞こえてきました。
 ワクチン接種一回目は、腕の痛みだけでした。二回目接種後は熱が出ましたが、解熱剤を一錠飲んだら楽になりました。ワクチン接種の前後は体を疲れさせないことと、水分を多めにとることを教えてもらい、実行したこともよかったです。
 姉が脳梗塞を発症した十日前の朝には、聖歌三〇九番の「静かにまて、わが霊よ肩もつ神はませり」が聞こえてきました。私を支えてくださるイエスさまがいつもそばに居てくださり、時にはおんぶしてもらって、今までの人生を歩いてきたのだと、改めて感謝の気持ちが湧きあがってきました。
  
 アブラハム、イサク、ヤコブの神は、私に「アバ父よ」と呼ぶことをゆるしてくださいました。イエス・キリストの十字架と復活を信じ、生かされた命に感謝しながら、与えられた時を喜んで歩んでいこうと思います。
 松山城東教会の温かい交わりの中で教会生活を送ることができることをいつも感謝しています。