「わたしについて来なさい」
2月16日礼拝説教 寺島謙牧師
マタイによる福音書4章18~22節
主イエス・キリストがガリラヤで福音宣教の働きを始められるにあたり、最初の弟子達をお選びになった物語である。主がガリラヤ潮の畔を歩いておられた時である。ペトロと呼ばれるシモンとその兄弟のアンテレが、湖で網を打っているのを御覧になった。主が「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」と言われた。主はガリラヤで宣教活動を始められた際に、「悔い改めよ。天の国は近づいた」と言われた。福音宣教の使命は、全ての人間を悔い改めさせて、天の父なる神の元に立ち帰らせることにある。「人間をとる漁師」とは、「福音」という網に捕らえられた人間を主イエスの元に導く務めに他ならない。「わたしについて来なさい」という主の招きの言葉を聞いたシモンとアンデレはすぐに網を捨てて従った。また別の二人の兄弟であったゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネも、主の招きを受けると、すぐに「舟と父親とを残してイエスに従った」。旧約聖書以来、漁師は敬われなかった。だが軽視されていた人間がまず、主の弟子とされたのである。主は日常の営みの中で私達をも招いておられる。主の召しに信仰を持って従いたい。