説教題 「イエスを裏切る者」寺島謙牧師
ヨハネによる福音書6章60~71節
主イエスの後には12弟子の他にも大勢の弟子達が従っていたが、主の言葉に跨いた。主が御自分のことを「天から降って来た生きたパンである」と話され、さらにそのパンを食べることは、御自分の肉を食べ、血を飲むことであると説明し、その人は永遠の命を得て終わりの日に復活すると話された。これを聞いた多くの弟子達は「実にひどい話しだ」と呟き始めた。その様子に気付いた主は、「命を与えるのは、霊である、肉は何の役にも立たない。わたしがあなたがたに話した言葉は霊であり、命である。しかし、あなたがたのうちには信じない者たちもいる」と教えられた。主はここで御自分の十字架の死について話された。神の独り子が天より降り、全ての人間の罪を引き受けて十字架に架かり、肉を裂かれ、血を流されて死んで下さった。主の肉を食べ、血を飲むとは、主の十字架が他でもない、この私のためであったことを信じて受け入れることに他ならない。この信仰を与えるのは神の「霊」、聖霊である。肉の思いで主の言葉を聞こうとした多くの弟子達は離れ去った。だが主は残った12弟子に、「わたしが(あなた方)を選んだのではないか」と告げられた。だがその中にユダがいた。主の選びをユダは拒否したのである。