今日の聖書には、主イエス・キリストの降誕の出来事が記されている。皇帝アウグストゥスから全額土の住民に登録せよとの勅令が出された。これはキリニウスがシリア州の総督であったときに最初に行われた住民登録であった。聖書にあるように「人々は皆、登録するためにおのおの自分の町へ旅立った」のである。その中にヨセフとマリアもいた。ヨセフはダビデの血筋であったのでガリラヤの町ナザレからベツレヘムへと許嫁のマリアを連れて上って行った。そして二人がべツレヘムにいる間に身重であったマリアは月が満ち、初めての子を産んだ。その子は聖霊によって宿った神の独り子であった。全ての人間を罪から救うために天より与えられた救い主である。だが、誰も救い主が誕生したことに気付かず無関心であった。それが、質素な布に包まれて、家畜小屋の飼い葉桶の中に寝かされた乳飲み子の姿が明らかにしていることである。しかし神は、罪人を赦して御自分の許に立ち帰らせるために、クリスマスを用意して救いの御業を始められたのである。