説教題 「教会を建てるために」寺島謙牧師
エフェソの信徒への手紙4章1~16節
エフェソの信徒への手紙は、使徒パウロが獄中よりエフェソの教会に送った信仰の手紙であるが、この手紙を通してパウロは教会をキリストの体として建てるように勧める。そこでパウロは、信徒達に教会を建てるために神に招かれた一人一人であることを心に留め、その招きに相応しく歩むようにと教えた。教会には様々な人間が集まっている。性別や年齢や身分、考え方もそれぞれに異なる。また健康な人もいれば病身の者達もいる。しかし皆、キリストの十字架の贖いの恵みにより赦され救われて、教会の枝々とされた。だから「一切高ぶることなく、柔和で、寛容の心を持ちなさい。愛をもって互いに忍耐し、平和のきずなで結ばれて、霊による一致を保つように努めなさい」とパウロは命じるのである。それは全て、教会をキリストの生ける御体として建てるためである。そのために教会の頭であるキリストは、一人一人に賜物を与えられた。それぞれに賜物は異なるが、キリストを信じる信仰によって互いに結び合わされ、各自の賜物を出し合って奉仕を為して、キリストを形づくるのである。教会の規模の大小にかかわらず、ここに来たら、キリストにお会い出来る。そのような教会を目指して各々が一致して歩むのである。