5月19日

み言葉のそそぎ 説教題「聖霊を受けて歩む希望の道」 

使徒言行録2章1~13節  寺島 謙 牧師

 復活の主イエスは、40日間弟子達に御自身を現され、神の国について話された。そしていよいよ天にお帰りになられる際に、こう言われた。「あなたがたの上に聖塞が降ると、あなたがたは力を受ける。そして、エルサレムばかりでなく、ユダヤとサマリアの全土で、また、地の果てに至るまで、わたしの証人となる」(1:8)。この約束の通り、主イエスの甦りから50日目に、聖霊が12人の使徒達の上に留まった。「すると、一同は聖霊に満たされ、霊が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話し出した」(4)。この時、エルサレムには天下のあらゆる国から帰っていた多くのユダヤ人達がいた。それからユダヤ教に改宗した外国人やクレタやアラビアから来ていた人々もいたが、皆、それぞれ自分たちの母国語で使徒達の語る神の偉大な業について聞くことが出来たのである。それで人々は皆驚いた。ガリラヤ出身の取るに足りない12人が、イエス・キリストの十字架の死と復活を通して、神の救いの業について語り、キリストが甦らせられて今も生きておられる救い主であることを証言したからである。もはや使徒たちは自分の力ではなく、聖霊の力によって主の証し人として歩み始めたのである。