2022年12月4日

説教題 「救い主の前に立ち帰らせるために」寺島謙牧師

ルカによる福音書1章5~25節

 今朝の聖書には、バブテスマのヨハネの誕生予告の物語が書かれている。時はユダヤの王ヘロデの治世であった。アビヤ組に属する祭司ザカリアという人物がいた。その妻はエリサベトといい、二人とも主の掟を全て守る神の前に正しい人物であった。だが二人には子供がなく既に年を取っていた。しかし神はこの二人を用いて救いの御業を始められた。聖所で香を焚き神に祈りを捧げていたゼカリアに、主の天使が現れ妻エリサベトに男の子が生まれるのでその子をヨハネと名付けるようにと命じた。ザカリアは、恐れおののき素直に天使の言葉を信じ受け入れることが出来なかった。だが神は、信じることが出来ないが故に望みを見出せ得ない全ての罪人を救うために御業を行われる。天使の言うとおり身ごもったエリサベトは喜びに溢れて、「主は今こそ、こうして、わたしに目を留め、人々の間からわたしの恥を取り去ってくださいました」と叫んだ。やがてエリサベトから生まれるヨハネは、神がお与えになられた救い主を全ての人々に指し示し、悔い改めさせ導くために立てられた先駆者であった。