2023年7月30日

説教題 「主の御名はほめたたえられよ」寺島謙牧師

ヨブ記 1章21~22節

 ヨブ記の主人公であるヨプは、ウツと呼ばれる地で生活していた人物である。ウツは異教の世界であったが、この地でヨプは天地創造の主を信じて生活していた。神も、ヨプの信仰を喜び、彼を義人として認めていた。そして神から祝福を受けたヨプは、7人の息子と2人の娘、多くの家畜や使用人を持つ大富豪であった。ところがサタンがやって来て神に、ヨプが所有する財産を取り上げたら、ヨプは心変わりして神を呪うに違いないと言った。そこで神はヨプの命には手を出さないことを条件に、ヨプをサタンの手に任せた。すると次々に苦難がヨプの身に起こり、ヨプは息子と娘を失い財産も失ってしまった。実際にヨプに苦難を与えたのはサタンであったが、それを容認したのは神御自身であった。何故神は義人であるヨブに苦難を与えたのか,それはヨプ自身の信仰を試されるためであった。そして苦難を通して神はヨブの信仰を守られた。そこに生まれたのが21節に書かれているヨプの信仰の言葉である。神は苦難の中においてもヨプの信仰を守り支えた。