説教題 「一人の罪人を探す神」寺島謙牧師
ルカによる福音書15章1~9節
主イエスの周りに人々が集まってきた。それは「徴税人や罪人」と呼ばれる看たちであった。罪人とは、「姦淫や詐欺など不道徳な生活をしていた人々、また恥ずべき職業を営んでいたため市民権を剥奪された人々(徴税人を含む)」と言われている。故に神の戒めを厳格に遵守するファリサイ派や律法学者達から見れば絶対に交わりを持ちたくない者達であった。だが主イエスは、一匹の見失われた羊の譬えを通して、天の父なる神は、罪人をどのように御覧になっているかを明らかにされた。一人の罪人を捜し求めこれを救うために神は自ら天よりお出でになられた。このお方こそ、クリスマスにお生まれになったイエス・キリストに他ならない。神はその独り子をお与えになったほどに世を愛された。そして見失われた一匹の羊であるこの私を赦し贖われる、愛と憐れみに富みたもうお方である。既に福音によって私達罪人は神に見出され救われている。この恵みに感謝して、福音を受け入れ、神を見上げて生きることを天の神は何よりも喜んで下さる。