み言葉のそそぎ 説教題 「福音の確かさ」 寺島謙牧師
使徒言行録 20章17~27節
アソスの港を出航したパウロ達は、ミレトスに到着した。そこでパウロはエフェソの教会に人をやって長老達を呼び寄せた。そして、エフェソの地で福音を宣べ伝え、信じる者達と共に教会を建て力を尽くして主に仕えてきたことについて話した。その中でパウロ自身が最も伝えたかったことは、「神に対する悔い改めと、わたしたちの主イエスに対する信仰とを、ユダヤ人にもギリシア人にも力強く証ししてきた」ことに他ならなかった。神に対する悔い改めとは、神に背を向け、従って絶望に瀕する他ない罪の人間が赦されて神の元に立ち帰る救いの道が備えられたことを意味する。この救いの道をユダヤ人ばかりでなくギリシャ人、さらには全世界の全ての人々に用意して下さった救い主こそ、あの十字架に自らおかかりになり購いの死を遂げられた、神の子、イエス・キリストである。このお方が復活なさり今も救い主として生きておられることをパウロは証言するために今日まで歩んできたのである。