「父を礼拝する時が来る」
11月17日礼拝説教 寺島謙牧師
ヨハネによる福音書 4章16~26節
「しかし、まことの礼拝をする者たちが、霊と真理をもって父を礼拝する時が来る。今がその時である。なぜなら、父はこのように礼拝する者を求めておられるからだ」。これは、主イエスがヤコブの井戸で出会ったサマリアの女に語られた言葉であるが、主が今何よりも願っておられることは、父なる神を礼拝する時が来ているということである。主によって女は、五人も夫を変えたという暗い過去を暴かれた。そして今連れ添っている相手は夫ではないことも明らかにされた。ユダヤでは死別や離婚などで三回までは結婚が認められていたようである。知られたくない自分の素性を言い当てたイエスのことを、女は預言者だと悟り、自分達の先祖(サマリア人)はこの山(グリジム)で神に礼拝を捧げたが、ユダヤ人であるあなた方は、礼拝すべき場所はエルサレムだと言っていると答えた。すると主は、この山でもエルサレムでもない所で、父を礼拝する時が来ると答えた。礼拝の根拠は人間にあるのではない。神が「霊と真理とをもって」礼拝することを求めておられる。今、目の前におられるイエス・キリストを通して、神は罪深い人間を赦して礼拝を捧げる者とされて、御自分の所に招いて下さるのである。そして救いをお与えになる。