説教題 「わたしは世の終わりまでいつもあなたがたと共にいる」寺島謙牧師
マタイによる福音書 28章16~20節
松山城東教会創立75周年を迎えた。改めて教会存立の揺るぎない確かな根拠がどこにあるかを考えてみることとしたい。11人の弟子達はガリラヤへ行き、復活の主の指示されていた山に登った。そこで彼らは主とお会いすることが出来た。そして主の前に、「ひれ伏した」(17節)。これは礼拝を捧げたという意味の言葉である。だがマタイは、11人の中に「疑う者もいた」と記す。主にひれ伏し礼拝を捧げながらなお、主を疑い信じることの出来ない弟子達がいたという聖書の証言である。日に前に十字架の死より甦られた救い主御自身が立っておられるのにこれを信じ従おうとしない人間の罪が露呈している。これは教会がなお疑いを拭い去ることの出来ない罪人の集まりであることを表している。だがそれ以上に重要なことは、信じることの出来ない罪人を見捨てないで共に歩まれるキリストの存在である。主はなお疑いを抱き信じない者達を赦し、救われるために十字架にかかり贖いを成し遂げ、そして甦られたのである。これが地上に立つ教会の存立を決定づける唯一の根拠である。主は教会と共に歩まれ、弟子達を用いて福音宣教の働きを進められる。この伝道の使命に生きる時、世の終わりまで主は共におられるのである。