2022年5月15日

み言葉のそそぎ 説教題 「 信じる者たちを守ってくださる神」 寺島謙牧師

使徒言行録19章21~40節

 

 エフェソに滞在中であったパウロに転機が訪れた。マケドニア州とアカイア州の教会を訪ねて集めた献金をエルサレム教会へと届けた後に、ローマに赴いて福音を全世界に宣べ伝える計画がパウロに示された。この使命を与えたのは聖霊を通して働かれた神の御旨によることであった。先にテモテとエラストの二人をマケドニアへ送り出したが、パウロ自身はしばらくアジア州に留まっていた。だがエフェソの町全体を巻き込んだ大きな騒動が起こった。アルテミス神殿の模型を造るデメトリオという銀細工職人が同業者達を扇動して、パウロを激しく訴え伝道活動を阻止しようと企んだのである。福音は、創造主なるただお一人の神を喪失し、この世の目に見るものに拠り所を求めて生きようとする人間の罪を暴く。そして人間は、神を認めず御前に立ち帰ることを頑なに拒む。だが神は福音(キリストの十字架の死と復活)によって、罪人を赦し、贖い救われて、永遠の命に与らせて下さるのである。