説教題 「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる」寺島謙牧師
マタイによる福音書28章16~20節
イスカリオテのユダを除く11人の弟子達は主イエスが指示された山に登った。彼らは、イースターの朝、復活の主にお会いした二人の婦人達から「兄弟たちにガリラヤに行くように言いなさい。そこでわたしに会うことになる」という主の言葉を伝え聞いたのである。その言葉通り弟子達は主と出会い、彼らはひれ伏した。この「ひれ伏した」という言葉は、礼拝するという意味である。ある注解者は、ここに主イエスが新しい教会を建てたとコメントする。だが、「疑う者もいた」という聖書の指摘は、教会はなお主を信じることの出来ない不信仰を抱えているからに他ならない。しかしなお疑いを拭いきれない弟子達に、主はご自分から近づいて来られた。そして天と地の一切の権能を神から託された者として、弟子達に大宣教命令を与えられた。教会の使命は、全ての民をキリストの弟子とし、父と子と聖霊の名によって洗礼を授けることである。そして、信じる者達を起こすのである。教会にその力があるのではない。「世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる」と約束された主が教会を助け用いて下さる。