説教題 「隅の親石になられたイエス」寺島謙牧師
マルコによる福音書12章1~12節
主イエスの話された葡萄園の主人と農夫達の譬え話しである。主人とは天の父なる神である。そして葡萄園とは神が造られたこの世界のことであり、農夫とはその世界の管理を託された人間である。主人は葡萄園を農夫達に貸して旅に出た。神はご自分が造られたこの世界を人間の手に託して管理すること命じられた。そして収穫の時になったのでそれを受け取るために主人が僕を農夫達の所に送ったのは、この世界が人間のものではなく神のものであることを明らかにするためであった。ところが農夫達は主人から送られてきた僕達を殴り侮辱し、殺した。だが主人は忍耐して僕を送り続けたが農夫達はそれを拒んだ・そして遂に愛する一人息子なら敬ってくれるだろうと思って送り出したが、「これは跡取りだ。さあ、殺してしまおう。そうすれば、相続財産は我々のものになる」と言って息子を殺した(主の十字架の死)。ここに人間の罪が極まった。人間は、神の怒りと裁きを免れ得ない。だが神は十字架に捨てられたキリストの犠牲によって人間を赦し罪から救う命の道を用意しておられたのである。