2022年9月4日

説教題 「主の御心が行われますように」寺島謙牧師

使徒言行録 21章1~16節

 エフェソの教会の信徒達に別れを告げたパウロとその一行は、エルサレムを目指して船出した。途中何度か寄港した後、テイルスの港に着くとそこに七日間滞在した。すると人々は聖霊に動かされて「エルサレムに行かないように」とパウロに繰り返し言った。だが滞在期間が過ぎたので、人々は浜辺で祈ってパウロを送り出した。次に一行はプトレマイスに立ち寄るとそこからカイサリアに赴いて福音宣教者のフィリポの家に泊まった。そこにアガポという預言者がやって来ると、パウロの帯を取り、自分の手足を縛ってこう言った。「聖霊がこうお告げになっている。『エルサレムでユダヤ人は、この帯の持ち主をこのように縛って異邦人の手に引き渡す』」。それで人々はパウロに、エルサレムへ行かないようにしきりに頼んだこだがパウロは、「主イエスの名のためならば、エルサレムで縛られることばかりか死ぬことさえも、わたしは覚悟している」と答えたので、人々は、「主の御心が行われますように」と言って口をつぐんだ。このように聖霊は多くの人々にも、そしてパウロにも働きかけ色々な思いを抱かせる。だが、最後には神の御心だけが明らかにされる。