説教題 「神の愛」寺島謙牧師
ヨハネによる福音書 3章16~21節
「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである」。この短い言葉に聖書全体のメッセージが凝縮されていると言われている。故にある人はこれを「小さな聖書」だと言った。そのメッセージとは、神の愛であり、神が世に生きる全ての人間を愛して下さったという事実である。クリスマスはまさにこの神の愛が実現した出来事である。だが人間は神がどういうお方であるか知らずに生きている。神の民であるあのイスラエルの子孫であるユダヤ人達でさえ神を見失い、神の御心から遠く離れていた。創造主であるただお一人の神を喪失しているところに、世界が暗闇に覆われ混乱と破綻を来している根本原因がある。人間は皆神を見失い、神に背き、命を失っている。だが神は人間が死と滅びに至ることをお許しになられない。これを赦して救うために、独り子を神は世に与えになる決心をされた。それが乳飲み子のお姿でお生まれになった、イエスである。神は主の十字架によって人間の罪を赦し救いの御業を成し遂げられた。十字架こそ、神を知ることの出来る恵みであり神の愛に生きる確かな救いである。