2023年7月23日

説教題 「あなたがたの信仰はどこにあるのか」寺島謙牧師

ルカによる福音書 8章22~25節

 ある日のことである。主イエスは弟子達と共に舟に乗られると、「湖の向こう岸に渡ろう」と言われ船出した。だが渡って行くうちに主は眠ってしまわれた。すると急に突風が湖に吹き降ろして来て、舟は水をかぶり危険な状態になった。弟子達の中にはこの湖で漁師を長くしていた者もおり、自分達の力で舟が沈まないように持ち直そうと手立てを尽くした。だがどうにもならなかったので、彼らは眠っておられる主に近寄ると起こして、「先生、先生、おぼれそうです」と言った。初代教会の時代より、教会は主が共におられる舟に例えられてきた。そして幾多の迫害の中を教会は歩み通した。起き上がった主がお叱りになった風と荒波とは人間が抗うことの出来ないこの世の色々な苦難や患難、病、死のカを表す。主がその風と波をも従わせたとは、我々を絶望に陥れるあらゆる勢力から守り、助け、真の救いの道を歩ませて下さる救い主であるということ。このお方が私達とどのようなときも共におられることを信じる信仰を、主ほ私達に切に求めておられる。