説教題 「行け、わたしがあなたを遣わす」寺島謙牧師
使徒言行録22章17~21節
ダマスコ途上において復活のキリストと出会い、回心へと導かれたパウロはエルサレムに帰り神殿で祈っていた。迫害者として教会とキリスト者達を攻撃し、神に敵対してきた自らの赦されざる罪が、キリストの十字架の恵みによって赦されたことをパウロは知ったのである。しかも自分のような人間がキリストを証言する伝道者として神に選ばれたパウロが祈り求めたことは神のお心に他ならなかった。そのパウロの祈りに主は答えられた。それさま今すぐ、エルサレムを去れということであった。だがエルサレムに住む同胞ユダヤ人に福音を伝え救いへと導くことを願っていたパウロは、自分こそが証言者として働くことが出来ると主に訴えた。だが主はパウロに、「行け。わたしがあなたを遠く異邦人のために遣わすのだ」と命じた。主は、エルサレムのユダヤ人達がパウロの証言(福音)を受け入れないので異邦人伝道のために遣わすと言われた。それは異邦人に伝道して彼らを救うということに留まらない。異邦人に福音を告げ知らせ、そして今は敵対するユダヤ人達をも救いに導く神の壮大な宣教計画であった。