2月9日

「悔い改めよ、天の国は近づいた」
 2月2日礼拝説教 寺島謙牧師
  マタイによる福音書4章12~17節

 バプテスマのヨハネがヘロデ王によって捕らえられた。へロデが兄弟フィリポの妻ヘロディアと再婚したことをヨハネから忠言されたことに不満を抱き、ヨハネを捕らえて牢に監禁したのである。そのことを聞いた主イエスは、ガリラヤに退かれた。そして幼いときから過ごしていたナザレを離れて、「ゼブルンとナフタリの地方にある湖畔の町カファルナウムに来て住まわれた」。これは主がただこのようにされたということではない。福音書記者マタイは、この主の行動が、旧約聖書イザヤ書9章1節以下の御言葉の成就であると言いたいのである。
アッシリア軍の侵略を受けたガリラヤを含む北部パレスチナは灰に帰した。その時、預言者イザヤを通して神のお心が民に語られた。「闇の中を歩む民は、大いなる光を見、死の陰の地に住む者の上に、光が輝いた」(イザヤ書9:1)。絶望の底にある民を慰め、励まし、救いを与える希望の光こそ、イエス・キリストだとマタイは確信する。罪と死に滅ぶ他ない人間を神は赦し、救うためにその独り子を世にお与えになった。十字架の死と復活に至る救い主の歩みがここから始まったことを聖書は証言する。