4月13日

「エルサレムに迎え入れられるイエス」
 4月13日礼拝説教 寺島謙牧師
  ルカによる福音書19章28~36節

 主イエスが子ろばにお乗りになってエルサレムに入場された場面である。この時主イエスは、弟子達の「先に立って進み、エルサレムに上って行かれた」(28)とあるように、積極的な姿勢でエルサレム入場を果たそうとしておられた。それに先立って主は、不恩義な行動に出られた。「オリーブ畑と呼ばれるベトファゲとベタニアに近づいた時のことである。主は二人の弟子達を使いに出そうとして言われた。「向こうの村へ行きなさい。そこに入ると、まだだれも乗ったことのない子ろばのつないであるのが見つかる。それをほどいて、引いて来なさい。もし、だれかが、『なぜほどくのか』と尋ねたら、『主がお入り用なのです』と言いなさい」。一体何故このようなことを主は為さったのか。それは、旧約聖書ゼカリヤ書9章9節の御言葉が、主イエスによって成就するためであった。子ろばは柔和で謙遜の象徴である。主はひたすら父なる神の御心に謙って従うために、十字架の死に向かってエルサレムに入場されたのである。神は御自分に背いて罪と死に滅ぶ人間を、その独り子の命を十字架に捨てて赦し救われる。