「独り子をお与えになる神」
12月15日礼拝説教 寺島謙牧師
ヨハネによる福音書3章16~21節
今日の御言葉は、クリスマスに必ず読まれる聖書箇所である。この福音書を書いたヨハネは、クリスマスを神がこの「世」を愛して下さった出来事であると言う。「世」と訳されている言葉には、世界全体のことを意味する。だがその世界を見渡すと、恐れや不安を抱かざるを得ない戦争や災害、悲しい事件や事故が後を絶たない。それから「世」には我々人間自身のことをも含まれている。我々の営みを振り返った時にもそこには多くの悩みがあり苦しみがあり、破綻の現実がある。それ故、神が「世」を愛されたという言葉が信じがたい思いになる。だが聖書は、神は「その独り子をお与えになる」という仕方において世を愛して下さったと証言する。そして、その目的は、独り子を信じる者に永遠の命を得させるためであると教える。人間は生まれながらに罪を抱えている。神の似姿として造られ命を与えられ生かされている人間が造り主である神に背いてそっぽを向いている。神を失ったとき人間は命を失い罪と死に滅ぶほかない。だが神は、独り子をお与えになって、罪と死に滅ぶ他ない人間を赦し救われた。独り子とは十字架の上で贖罪の死を遂げられたイエス・キリストである。この神の愛は決して覆らない真の救いである。