「飼い葉桶にお生まれになった救い主」
12月22日礼拝説教 寺島謙牧師
ルカによる福音書2章1~7節
イエスキリストがお生まれになったのは、皇帝アウグストゥスから全領土の住民に、登録せよとの勅令が出た時代であった。そのような時代に翻弄されながら人々は生きざるを得なかった彼らは皆、皇帝の勅令に従っておのおの自分の故郷へ帰って行かねばならなかった。そのような現実の直中に、救い主誕生の出来事が起こった事実を聖書は明らかにする。だが、世の人々はクリスマスどころではなかった。皆自分の生活を守ることに精一杯で、救い主が誕生するとは露にも思っていなかった。ヨセフも身重の妻マリアを連れて登録するためにユダヤのベツレヘムへと旅立った。ヨセフは、マリアの身に起こった出来事を神の御業であると受け止めつつも、なお疑念と不安があり恐れを抱えながら歩んでいたのではないか。この夫婦も実はクリスマスどころではなかった。だが神はそのように恐れ惑い、希望を見いだし得ない暗き世に御子をお与えになった。そして御子によって罪人を見いだして救う決心をされた。これがクリスマスである。マリアより生まれ、飼い葉桶に寝かせられた乳飲み子こそ、やがて十字架の死と復活によって救いを実現するイエス・キリストである。